人と人のつながりが薄くなっている今、人が集まり、楽しく過ごせる場所ができないだろうか、小さな子どもからお年寄り、障がいのある方まで地域で暮らすいろんな人たちが集まれる場所にしたいとの思いから、「暖家食堂」を立ち上げました。食べることが人を一番笑顔にしてくれると考えたからです。
初めての試みで、どれくらいの方が来てくださるか不安でしたが、幸いお天気にも恵まれ、100人余りの方がお越しくださり、準備したカレー、から揚げ、サラダなどほぼ完食状態でした。
また、地元の方から野菜や多気町社会福祉協議会様からはお米を提供していただき、音楽や遊びを提供してくださった地域の皆さま、高校生ボランティアの皆さま、多くの方々に支えていただいた一日でした。
まずは「おいしい!」と言ってくれる子どもたちの笑顔のために。そして、悩みのつきない子育て世代と地域の支援をつなぐために。「困ったときはお互いさま」と言える、人と人との安心したつながりのある地域へ。そういった思いでこれからも暖家食堂を続けていきたいと考えています。
次回は7月20日(土)です。皆さんぜひお越しください!
みんなが集える場所作りを計画しました。
私たちは地域の中で支え、支えられて生活しています。しかし、地域のつながりが薄くなっている現在、昔からあった行事も減り、子どもの声も聞こえなくなりました。
そこで、子どもや子育てや生活にちょっと疲れている保護者、地域のおじいちゃん、おばあちゃん、そして障がいのある人たちが「一緒に食べる」ことを通じて、いろんな人と共に楽しく食べられる時間と場所を提供したいと考えています。
ー公益財団法人日本財団様より送迎車を頂きましたー
桜の花が咲きかけた3月24日、公益財団法人日本財団様より送迎に利用する福祉車両(日産セレナ/8人乗り)がさくら草に届きました。
さくら草とかすみ草の利用者と職員が揃って新しく届けられた車の前でセレモニーを行いました。納車に来ていただいた日産自動車(株)松阪店の方から利用者を代表して国永千文さんにキーが贈呈され、早速利用者の方が車に乗り込み、新しい車の乗り心地を楽しみました。
さくら草は公共交通機関での通所が困難な場所に位置しているため、送迎車は欠かせません。2013年に同じく日本財団様より寄贈いただいた送迎車を毎日使用していましたが、老朽化で取り換えを検討していたところ、今回も日本財団様から同様の車両をいただくことができました。
新しくなった車に乗って、今まで通りに元気にさくら草へ来ていただくことを願っています。
理事長 三宅 浩
『安心で豊かな生活の実現を目標に』
大学で社会福祉を専攻し、施設実習で障がいのある人たちと接するようになり、ストレートに感情表現をする純粋な面に心を動かされ、今の仕事に就き約40年の歳月が過ぎました。
何らかの巡り合わせにより、障がいを持って生まれてきた人たちの人生は決して楽なものではなく、家族も様々な苦労を共にすることになります。私たちは家族が安心して我が子を任せられるような事業所をつくりたいという想いから法人を立ち上げ、皆さんが少しでも安心で豊かな生活が出来るよう、後押ししています。
さくら草を開設して間もないころこんな出来事がありました。成人を迎える利用者さんが6名おられ、職員で何かお祝いをしようと考えていたところ、すべての家族の方が周囲に気を遣うあまり地元で催される成人式への参加をあきらめているというのです。それならと、私たちで「新成人を祝う会」を開きました。地元の市長や町長にも出席していただき、皆が正装に身を包みなかなかに盛大な催しとなりました。その様子はNHKのニュースにも取り上げてもらいました。
「成人式はあきらめていたのに。」「我が子の晴れ着姿を見ることができた。」などご両親がとても喜んでくださいました。私たちは当たり前に思っていることを障がいがあることであきらめていたり、我慢を強いられていたことがたくさんあったのだなあ、ということに気づかされた出来事でもありました。
本当は地元の成人式に障がいがある人たちもすべて参加できる社会であるべきです。しかし、それをためらわなければならない見えない壁が立ちはだかっている現実があるのも事実です。
私たちの力でできることは限られています。しかしながら、困っている人、悩んでいる人に"寄り添い、一緒に考える”ことはできるはずです。
『寄り添い、ともに考える』を法人の理念に、これからも一人ひとりが生きがいを持ち、社会と関わり合えるような社会福祉の在り方を、追求し続ける所存です。
理事長 三宅 浩
法人名 | 特定非営利活動法人 暖家 |
所在地 | 〒519-2213 三重県多気郡多気町土屋288番地 |
TEL / FAX | 0598-49-4080 |
FAX番号 | 0598-49-4080 |
代表者 | 理事長 三宅浩 |
設 立 | 2011年4月 |
事業内容
私ども暖家では、生活介護をメインにサービスを提供しております。
具体的には、様々な障がいをお持ちの方を対象に、調理・洗濯・掃除などの家事、入浴・排せつ・食事などの介護、創作的活動・生産活動の機会の提供、生活に関わる相談・助言や日常生活をおくる上の支援、その他には、身体機能や生活能力の向上のために必要な援助も行っております。
通所していただくことにより自立の促進、生活の改善、身体機能の維持向上をはかり、障がいをお持ちの方々が、より良い形で社会参加を出来るよう支援しています。
寄り添い ともに考える
障がいがあっても、また高齢になっても、住み慣れた地域で自分らしい生活ができるようにサポートしていきます。
「参加する」「活動する」「支える」の3つの言葉をキーワードに、
地域住民の方も共同参加していただけるNPO法人としての活動をしております。
地域に根ざした在宅支援サービスを提供することによって、地域で生活されている障がいを持つ方々が安心して
健やかに暮らせる地域社会づくりをお手伝いし、あわせて社会福祉がより良いものになるように創意工夫しております。
一人ひとりが住みなれた地域で充実した生活がおくれるように、
利用者主体のサービスを提供していくことをスタッフ一同、一丸となって努めています。
2011年4月 | 特定非営利活動法人 暖家 設立 |
2011年7月 | 多機能型障害者福祉サービス事業所「さくら草」開設 |
2016年4月 | 生活介護施設「かすみ草」開設 |
2021年 | グループホーム「ひだまり」開設 |